Mitsuyo's diary 〜いしはらのひとりごと〜
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無題
 うちの教会の名誉牧師が、100歳という長寿を全うして天国に旅立たれました。
1世紀も生きているという事は、すごい事である。しかもそのうち70年くらいを牧師として過ごしていたのだから、知り合いの数も半端ではない。
葬儀には、かなり多くの人が集まるだろう、という予測はされていて、教会側も万全の態勢で臨んでいた。キリスト教式では「葬送」といって、葬儀の最後に全員起立の中を、先に遺族と棺が退場し、その後、参列者が順に退席する。その間、オルガンを弾き続ける事になるので、私にも、普段よりたくさん曲を用意するように、とのお達しがあり〜。
葬送の曲は、遺族代表の孫と相談して「フィンランディア」(←讃美歌にある)に決めた。

そして本番。
やっぱりすごい人の数で、前のオルガンからは葬列が礼拝堂を出て行ったのかどうか、さっぱりわからない。
振り返っても振り返っても、黒服の人たちが微動せずに立っているだけ・・・。
普通、こういう時は葬儀屋さんが合図くれるんだけど・・・。
誰もインフォメーションに来る気配もない。
黒服の人たちは誰一人、コホンとも言わず立っている・・・。

ええい、仕方ない。
アーメンコード弾いて「終わり」にしてみたら。

途端に緊張がほどけたみたいに場内が「ふぁ〜」ってなった。
はぁ〜良かった。

その後、人々の退席までどれだけかかったか。
結局、用意した曲は全部弾ききって、ほとんど即興のアメージンググレイスで終了した。

先生、天国で笑ってはるやろなぁ。。。

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